unsui法純の「波蘭便り」

ぶれない人になる

僕が少年の時、友達と一緒にキャンプに行きました。その夏は天気があまり良くなかったので、毎日みんなでテントの中でわいわいしながらカードで遊びました。

キャンプに行く前に、ピチピチな女の子の友達から連絡があり、うちのマンションがすごく近いから、よかったら、おいでって。

彼女の家はキャンプ場の近く(およそ5キロ)にあった。
ある夜、その友達ともう一人の女の子がキャンプ場まで迎えに来て、三人で彼女らの家に行きました。
パンケーキのパーティーだった。三人で楽しく暇つぶしをしていた時、突然彼女に「ごめんだけど、もう夜中過ぎで、うちの両親が朝早く帰って来るから、キャンプ場に戻ったほうがいい」と言われた。

「あら」と思って、これから一人きりで帰るのはちょっと。。

しょうがないと思いながら、キャンプ場に向かった。

1時過ぎだった。夜。

東京に住んでいる日本人はポーランドの田舎をイメージすることができないと思う。
この間島根県の松江に行った時、みんなにここは田舎(人口は20万人ぐらい)だといわれたんだけど、ポーランドの田舎って本当に田舎だよ。

何もない。

店もない。

こっちあっちしか家がない。

野原と森ばっかり。

キャンプ場に帰っていた時、自分の足元が見えないほど道が暗かった。
しかも雨。

迷子にならないように空を見ながら、進んでいた。どうしてかというと、木の先を見て、道がどこにあるのかなんとなく分かったから。

ものすごく怖かった。

あっちこっち不思議な音や動物の声が聞こえてきて、心臓がドキドキした。その時、「神様、もし助かったら、これからもっと本当にいい男になります」と誓願した。


結局、朝4時ごろテントに無事に着きました。。。。

「辛い時に神頼み」、確かに。

。。。。。

僕の友達はもう6年間坐禅を組んでいる。

問題なのは、彼はものすごく女に弱いことです。

彼は離婚していて、今35歳で、娘もいる。一年間でおよそ5人の恋人ができている。

一番面白いのは、いつも同じパターンを繰り返している。

本人はガールフレンドがいない時、毎週座禅会に来て、本当に幸せなようです。
しかし、突然女が来ると、座禅会の代わりに、映画館やレストランなど。
これはべつにいいんだけど、一ヶ月後、
「法純、助けて」という電話があり、最初の問題が出て来る。

ストレスに負けて、タバコを吸う。坐禅はもう無理だ。
こういう状況から抜け出すのに二ヶ月ぐらいかかる。
その期間が過ぎたら、彼も落ち着いて、これから新しい人生を始めますと自分に約束をし、女の子は悪魔だって、これからずっと独身で生きるって。
座禅会にもまた来始める。

一ヶ月後、新しい女の子に会って、同じパターンを繰り返す。。。。
「法純、ちょっといいかい」
。。。。。。

本当かどうかわからないですけど、大昔、永平寺でこういうことがあったと聞いたんです。
ある日、地震が起こり、永平寺の雲水たちと老師たちのみんなが一番大切な物を取って、お寺を抜け出そうと。.
20年間修行している僧侶でも早々と外へ脱出してしまった。

ある若い僧侶は、逃げながら、年を取っている僧侶のことに気づいた。
その僧はいつも静かに坐禅を組み、何も言わずに、説教もしなかった。時々、他のお坊さんにもいじめられた。
地震の時、外へ逃げ出すかわりに、本堂へ向かっていた。
若い僧は「どうしてお逃げにならないのですか」と聞いた。

「まず、仏壇の上にある蝋燭を消さないと」と。

。。。。。

前の話と最後の話はまったく違うでしょう。

良寛も「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には、死ぬがよく候。
是ハこれ災難をのがるる妙法にて候
」と言いました。

いや、そんなに素晴らしい心を持っている人はあまりいないですね。

僕は、時々、どうやってぶれない人というか、怖がらない人になれるだろうかと思って。 

人間は、何かひどい目にあった時、すぐ「神頼み」する。

実は、この「神頼み」とは「誰かが助けて!」という悲鳴です。

僕も、もう十年間、坐禅を続けているのに、この間の地震の時、一人きりで家にいて、本棚と一緒に揺れていた。怖かったから。

次の朝、坐禅の間、前の日の恐怖を思い出してから、一つのことを気づいた ー 三分の揺れのため、今までのイデオロギー、美術、文化感、ロックンロール、仕事、価値観、妻とのけんか、海老フライなどは全部めちゃくちゃになる。。。。。カード・ハウスのように倒れてる。


じゃ、安心するために、どうしたらいい?

これが質問です。。。

僕が友達とスカイプでチャットしていた時、同じ質問をしました。
彼女が「[私の場合は行動した後に「これでいい。」と思えたら、怖がらない」と。

「なるほど」と思って。


ぶれた法純より


bureru

2011/04/07

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